伝統で見るのぼり

のぼりの伝統は、現代でもしっかりと受け継がれています。

その技法は1つではなく、地域によって、また伝承によってさまざまな伝統的な方法が残り、現在でもなお用いられているのです。

その本染めの技法は「印染」(インセン・シルシゾメ)といいます。

「印染」というのは、江戸時代に生まれた造語ですが、そうは言っても江戸時代から使われている言葉を、今さら造語だなんてくくるのも変な話です。

すでに伝統技法としても定着していますし、「印染」という言葉も同時に認められていけばよかったのではないかと思いますが、どうもそうはいかなかったようで、いまだに「日本語ではない」というような位置に置かれています。

さて、この「印染」、非常に手間のかかる技法で、プリンターでサッと印刷できることを思うと、のぼり1つにそんなに手間暇かけなくとも、と思ってしまいそうです。

ところが、実際に手描きののぼりを目にすると、その細やかさや美しさ、鮮やかさに圧倒されます。

せっかく端午の節句という伝統的な祝い事をするのですから、のぼりにこだわってみるというのもステキなことだと思います。